MIKIKO氏の五輪開会式の内容|組織委が文春に激怒

週刊文春が振付師のMIKIKO氏が考案した東京五輪の開会式の内容を記した内部文書を公開しました。

それを受けて大会組織委員会は激怒し、オンライン版の記事の削除と雑誌の回収を求める騒動となっています。

MIKIKO氏は既に開閉会式の責任者ではなく、公開されたのはボツ案ということですが、組織委の反応が過剰でおかしいと、この騒動を知った人たちから声が出ています。

公開された内容はどういったものなのか、その一部をお伝えします。

目次

MIKIKO氏が考案した五輪開閉会式の内容

週刊文春が公開したのは、昨年まで開閉会式の演出を任されていた振付師のMIKIKO氏が考案した内容のプレゼン資料で、大会の開催延期が決定した直後の昨年4月6日付のものです。

既に、この資料を使いIOCにプレゼンが行われており、IOC側もその内容を絶賛していたとのこと。

しかし、その約1ヶ月後にMIKIKO氏は責任者から外され、この案もボツになったという。

IOCだけでなく多くの関係者がMIKIKO氏の案を絶賛していて、出演者の渡辺直美さんもYOUTUBEで「その演出がマジ鳥肌! かっこいいし、最高の演出だった」と言ってしました。

皆が絶賛したMIKIKO氏案の内容の一部を紹介すると

大友克洋さんのマンガ『AKIRA』に登場する赤いバイクが駆け抜けるシーンで幕を開ける

プロジェクションマッピングを使い、次々と東京の街が浮かび上がっていく

世界的なダンサーである三浦大知さんや菅原小春さんが率いるダンスユニットが登場

大友氏が描き下ろした『2020年のネオ東京』が映し出される

1964年の東京大会を映像で振り返ったのち、渡辺直美さんが「READY」と掛け声を掛ける

女性ダンサーたちがひとりでに走る光りの球と共に踊る

世界大陸をかたどったステージの間を各国のアスリート達が行進

CGで描かれたスーパーマリオが競技を紹介

最後に聖火台に火が灯されると、花火が上がり開幕となる

といった内容らしいです。

文春の記事では、この他にプレゼン資料に添えられていた画像も公開されています。

組織委が激怒

内部資料を公開された大会組織委員会は激怒して、次のような抗議文を文春に対して送っています。

開会式の演出内容は開閉会式の制作に携わる限定された人員のみがこれにアクセスすることが認められた極めて機密性の高い組織委の秘密情報であり、世界中の多くの方に開会式の当日に楽しんでご覧頂くものです。事前に公表された場合、たとえそれが企画の検討段階のものであったとしても、開会式演出の価値は大きく毀損されます。
(中略)当該の掲載紙の回収、オンライン記事の全面削除、及び、資料を直ちに廃棄し、今後その内容を一切公表しないことを求めています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b2ff2bbad43ef27f39717d4d7b85327aec965542

加えて、業務委託をしていた電通を含めて内部資料流出の徹底調査を始めたことを公表。当時のクリエイティブディレクター(おそらくMIKIKO氏のこと)を含めた製作チームには改めて守秘義務の徹底を求める、と情報漏えい者に対して法的措置を示唆しています。

この組織委の過剰とも取れる反応にネットでは、

解任したMIKIKO氏の案を一部でも使うつもりだったのでは?
先日辞任した佐々木宏氏の企画案の方が五輪の価値を毀損している

といった批判が上がっています。

もちろん、組織委員会の対応は当然だという声もあります。

MIKIKO氏解任騒動

MIKIKO氏

話は前後しますが、MIKIKO氏が開閉会式の演出責任者から解任されたことについても、週刊文春が報じて話題となっています、

MIKIKO氏が責任者に就任したのは2019年6月3日。先にお伝えしたように、MIKIKO氏の案は高い評価を得ていて、本番に向けて着々と準備が進められていました。

しかし、大会の1年延期が決まると、運営の簡素化を理由に権限を佐々木宏氏に集中させたい電通の意向もあって、2020年5月に突如MIKIKO氏は解任された、とのことです。

週刊文春がこれについて電通に事実確認をしたところ、「(佐々木氏を責任者に指名した点などは)開閉会式演出メンバーの選定・決定は組織委員会の専決事項ですので、当社が指名・決定した事実はありません」と否定しています。

解任された5月以降、MIKIKO氏の製作チームには電通側から解任の件も含めて一切連絡がなかったそうです。そんな宙ぶらりんな状態が半年も続き、この間、およそ500人のスタッフ・キャストが次の仕事も入れられずに待機した状態だったといいます。

とうとう向こうからの連絡を待ちきれなくなったMIKIKO氏は、10月16日に関係者10名に責任者交代などの経緯や自身の想いを綴ったメールを送信し、そこでようやく、新しく責任者に就任した佐々木氏のもとで新たな企画案が進んでいることを知ったそうです。

MIKIKO氏には組織委から11月になって新たなオファーがありましたが、これまでの企画案に協力してくれた方々との関係を考えると引き受けることは道義に反している、という理由で辞退しました。

MIKIKO氏の五輪開会式の内容 まとめ

週刊文春が入手した振付師のMIKIKO氏の東京五輪の開会式のプレゼン資料から、その内容の一部を紹介しました。

MIKIKO氏が解任され、後任の佐々木宏氏も女性の容姿を侮辱するような内容を考えていたことが発覚したことからバッシングを受けて辞任していて、開会式の準備は二転三転と迷走しています。

組織委の橋本聖子会長は、「今から一から作り上げるのは困難で、佐々木氏の案をベースに新たなものを作り上げるのがベスト」と言ってますが、果たしてどうなるのでしょうか。

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